ちくちくぐし縫いとか、袖山をきれいに整えるとか、アイロンでなじませるとか
あれとかこれとか・・・(-_-;)
袖付けって洋服を作る上で、面倒な作業があれこれあります。
もうやめましょう!
簡単な形から挑戦すれば、大丈夫!
ぐし縫いもアイロンもなし!
もちろん簡単だとは言えません。
形によっては少し工夫がいるし、難易度もぐんと高くなることは確かです。
しかしながら、いつまでも袖付けを避けて
身頃一体型やラグラン(袖が肩から続いて、袖付けなしの形)にたよってばかりはいられません。
今回は、袖付けです(^_^)b
仕組みを簡単に説明し、理解することで
袖付けへの抵抗が少しでもなくなればと期待しています。
![ぶたぺこり](https://aoiroom.com/wp-content/uploads/2022/03/buhipekori1.jpg)
袖
![袖付け](https://aoiroom.com/wp-content/uploads/2024/04/s-attach0.jpg)
![袖付け](https://aoiroom.com/wp-content/uploads/2024/04/s-attacha.jpg)
地の目の違うもの同士を縫い付ける
布には地の目があります。
縦横斜めなど方向があり、それぞれに特性があることは以前お話ししました。
![布](https://aoiroom.com/wp-content/uploads/2020/09/cloth1a.png)
それぞれを縫い合わせる場合について考えてみます。
- 縦地と縦地ならより簡単
- 縦地と横地ならまだいける
- 横地と横地もまだまだ大丈夫
- バイヤスとだったら?
- バイヤスでもない変速の方向なら?
- 曲線なら?
- さあどうする(-_-;)
袖付けは、それらを全て足したものになります。
袖下はなんとなくうまくいきそうに見えて
急に袖山付近からそれぞれ別の曲線を描いています。
この部分をしっかりと理解し、縫い付けていきましょう。
![袖付け](https://aoiroom.com/wp-content/uploads/2024/04/s-attach3.jpg)
![袖付け](https://aoiroom.com/wp-content/uploads/2024/04/s-attach7.jpg)
![ぶたロール](https://aoiroom.com/wp-content/uploads/2022/03/buhiroll.jpg)
合い印
たいていの型紙は、このような合い印があります。
前と袖山は通常の合い印、後ろは二重の合い印です。
袖側と身頃側にそれぞれ合い印があり、それを目安に縫い合わせていくのです。
前(‘)袖山(‘)+後ろ(“)
これは全ての洋服に共通のものですので
しっかりとおぼえておきましょう(^_^)b
まずは、この合い印がしっかりとしてあるのか確認します。
![袖付け](https://aoiroom.com/wp-content/uploads/2024/04/s-attach1.jpg)
![袖付け](https://aoiroom.com/wp-content/uploads/2024/04/s-attachb.jpg)
![ぶたばんざい](https://aoiroom.com/wp-content/uploads/2022/03/buhiwao.jpg)
袖山
袖山部分を見ていきます。
図のように曲線+曲線を縫い合わせる形となります。
しかも相異なるものどうし・・・
はじめに長さを比べてみます。
![袖付け](https://aoiroom.com/wp-content/uploads/2024/04/s-attach2.jpg)
袖側の方が長いことがわかります。
この長さの差をいせ込みによって身頃側に入れ込んでいくことで
きれいな袖山ができあがります。
この差が大きければ大きいほど、いせ込み分は多くなり、より難易度は上がります。
袖山も大きくなり、よりフォーマルな形に近づきます。
シャツ・ラフなブラウスなど<きちんとブラウス・ジャケットなど
いせこみとは・・・平面的な布に丸みを付けて立体的にする方法のひとつ。細かくぐし縫いし、または粗めにミシン縫いをして糸を引き、ギャザーがよらないように縮め、スチームアイロンで立体的に形作る方法。weblio辞書より
今回は、このぐし縫い、アイロン処理は使いません。
![ブタビク](https://aoiroom.com/wp-content/uploads/2020/12/butabiku.jpg)
次に、合い印を合わせてみます。
袖と身頃、双方の地の目が異なる上に、長さも違うのでたるみが出てきます。
以下の図のように、はじめの合い印を合わせた後
それぞれの中央を決め、さらにピンを刺していきます。
次はまたさらにその中央を・・・というように
中央→中央とピンを刺しながら布をなじませていきます。
![袖付け](https://aoiroom.com/wp-content/uploads/2024/04/s-attach4.jpg)
![袖付け](https://aoiroom.com/wp-content/uploads/2024/04/s-attach8.jpg)
![ブタ焦る](https://aoiroom.com/wp-content/uploads/2021/09/butapanic.jpg)
縫い合わせ
たるみの山は、袖山付近がいちばん大きく袖下にいくに従って小さくなるイメージです。
ここでぐし縫いをしたり、しつけをしたり、アイロンをかけたいところですが、NGです。
⇩
心配だからあれこれやりたい気持ちはわかります。
しかしながら、布は、ぐし縫いしたりあれこれ必要以上に触ることで
どんどん劣化していきます。
さらにアイロンをかけて余計なしわが寄ってしまった場合
もう元には戻せません。
平らな状態に戻してから・・・と頑張っても、一度ついたしわは頑固でなかなかリセットは難しい。
![袖付け](https://aoiroom.com/wp-content/uploads/2024/04/s-attach5a.jpg)
![洋服作り](https://aoiroom.com/wp-content/uploads/2024/04/blouse11.jpg)
![袖付け](https://aoiroom.com/wp-content/uploads/2024/04/s-attach3.jpg)
身頃を上に向け、たるみをつぶすように、タックにならないように注意しながら
ゆっくりと縫いすすめていきます。
![袖付け](https://aoiroom.com/wp-content/uploads/2024/04/s-attach6.jpg)
![チュニック](https://aoiroom.com/wp-content/uploads/2021/03/linen5a.jpg)
![ブタ体操](https://aoiroom.com/wp-content/uploads/2021/02/butaexa.jpg)
簡単なものから
簡単なものからはじめましょう。
切り抜いてそのまま使える型紙のフレアーブラウスは、
練習にはとてもいいパターンとなっています。
先日の洋裁講座でも、袖付けほぼ初の受講生のみなさんが
難なくこなしておられました((*^ー゚))
また以前こちらでも書きましたハンドメイドカンパニーのパターンも
袖付けは比較的楽な形でした。
![](http://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/hmcp/cabinet/thum/bt091-1.jpg?_ex=128x128)
【 型紙 】 (カット済 パターン )BT091 スリットネックあきの七分丈チュニック(S M L LL) / 縫い代付き・実物大・ピリピリ離してすぐ裁断! ( 型紙 パターン ハンドメイドカンパニー )
![ブタあせ](https://aoiroom.com/wp-content/uploads/2020/12/butaase.jpg)
簡単なものから成功体験を重ね
さらに上にと進んでいくことをオススメします。
次回は、フレアーブラウス~後半をお送りいたします。
気候が変動する今日この頃、また厳しい夏がすぐやってきますよ(-_-;)
しっかり備えていきましょう(*^_^*)
![ブタペットボトル](https://aoiroom.com/wp-content/uploads/2021/05/petbottleb3.jpg)
ではまた♪
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