今日は、noteで連載している物語
『ラスティ・ノート』の第一章について、紹介してみようと思います。

少し個人的な思いも重なる物語なので、これまでブログでは控えめにしていましたが、
そろそろきちんと書いておこうと思いました。
以下は、この物語のはじまりの章です。

ラスティは、文学館の売店で三十年近く働いてきた、定年間近の女性です。
この物語は、文学館という少し不思議で静かな場所で過ごした日々を、
彼女自身の言葉で綴った手記から始まります。
文学を「売る」という仕事の現実。
そこで出会う人たちの人間味や、思わず笑ってしまうようなやりとり。
そして、館内に満ちる空気や香り、流れていく時間。
第一章では、そんな文学館での〈いま〉が描かれます。
この先、物語は定年後の暮らしへ、そしてラスティの過去へと静かに広がっていきます。
さらに家族へ、次の世代へと手渡されながら、時間を越えて続いていく物語です。
大きな事件が起こるわけではありません。
けれど、人の人生の多くがそうであるように、
日々の中で悩み、立ち止まり、また歩き出す。
そんな時間の積み重ねを、そっとすくい上げるように書いています。
どこか一行でも、何かが引っかかればうれしいです。

はじまりの章―『ラスティという名の光』
第1章ラスティ・ノートの手記― 香りの残る場所で ―
- 『文学館売店のリアル ― ラスティ・ノートの手記①』
(仕事の現実、静かな誇り) - 『文学を売る人たち ― ラスティ・ノートの手記②』
(人間味とユーモア) - 『この空気の中で ― ラスティ・ノートの手記③(完)』
(香り・時間・希望)
🌙 番外編『閉館後の文学館 ― ラスティ・ノートの手記・夜想』
→ すべてを包み込む“夜の詩”


ではまた♪


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