「文学はおいしい」展で味わう、宮沢賢治と正岡子規の筆跡の魅力

向日葵 文学館

うちの庭の向日葵も開花して、夏真っ盛りとなっています。
暑い日が続いています。

この春より、県立文学館でボランティアをはじめました。
文学館は、日本の文学史に業績を残した作家の方々の資料を
収集・保存し、展示・公開している
貴重な施設です。

これまでも、気になったイベントがあると何度か足を運んでいたのですが
「文学」ということで、やはり少し敷居が高く感じてしまうのかもしれません。
そう頻繁に行くことはありませんでした。

それが、この春から月に一度ペースで行くうちに、だんだんこの静かな空間を
もっと多くの人に知ってもらいたいと思うようになりました。

とはいえ、あまりに混雑も嫌だし・・・とそんな思いのはざまで揺れていますwww

文学館について
山梨県立文学館は、山梨県出身やゆかりの文学者の資料を調査・研究し、文学に関する知識教養を深め、文化の発展に寄与することを目的に平成元年十一月三日に開館いたしました。
日本の文学史に業績を残した樋口一葉や芥川龍之介、飯田蛇笏等の資料を収集・保存し、展示・公開を行っています。
また広く文学に関する創作や研究の発表の機会を提供しています。
さらに文化活動の「場」として多くの方々にご利用いただき、これからも文化の継承と発展につとめてまいります。(HPより抜粋)

文学館では、定期的にイベントが開催されています。

この夏のイベント「文学はおいしい」
この展示の中で、私が特に心を惹かれたのは、宮沢賢治と正岡子規の直筆資料でした。
これまで、彼らの作品を読む中で、自然と彼らの筆跡についても想像していましたが、
実際に目の当たりにして、その筆致から感じられる力強さや繊細さに
ちょっとした衝撃を受けました。

その辺をネタバレにならない程度にやんわりとお伝えします。

ぶひ子

この夏のイベント

文学館

7月8月は、「文学はおいしい」。

文学作品の中に描かれる「おいしい」シーンを、作家たちの直筆資料とともに紹介するという、
非常にユニークで興味深い内容が展開されています。

文学作品の魅力を食文化の観点から味わうことができるだけでなく、
作家の筆跡を見ることで、彼らの人間性や作品に対する情熱を感じ取ることができるのが、
この展示の醍醐味です。

ブタ先生

直筆~宮沢賢治

宮沢賢治(1896年明治29年~1933年昭和8年)
日本の詩人、童話作家。

代表作『銀河鉄道の夜』『注文の多い料理店』『風の又三郎』など。

宮沢賢治の筆跡は、まさに彼の作品が持つ独特の優しさと力強さを反映しているようでした。

特に、自然を愛し、その壮大さを描き続けた賢治の世界観
たとえば童話の世界から飛び出してきたような優しくて温かい文字からは、
深い愛情が筆跡からも感じ取れました。

彼が生きた時代、そして彼が見つめた風景は、
明治から昭和初期にかけての激動の時代であり
現代からは想像すらもできないけれど
荒涼とした岩手の自然を、写真から思うことで、少しでも当時を感じ取りたいと思いました。

ぶひ子

直筆~正岡子規

正岡子規(1967年旧暦慶応3年~1902年明治35年)
日本の俳人、歌人、国語学研究家。
代表作・歌論「歌よみに与ふる書」俳句「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」など。

正岡子規の文字は、彼の短くも濃密な生涯を象徴するかのようなものを予想していました。

しかし、一見してかわいらしさが感じられたのは意外でした。
その丸みを帯びた筆致は、宮沢賢治と通じるものがあり、
実は温かい気持ちが、その奥に隠されていたように思いました。

病床で執筆を続けた彼の執念や、死と向き合う中での葛藤を想像し、
これらの柔らかい文字の中に、彼が抱えた苦しみと、
その中で、言葉を紡ぎ出した思いとが重なりました。

ぶひ子

まずは行ってみよう

直筆資料に触れることは、普段はただの文字としてしか接していない作家たちの人間味や、
彼らが作品に込めた思いを、より身近に感じられるようになります。

宮沢賢治、正岡子規以外にも
多くの作家の五感を刺激するような美味しそうな描写がたくさんありました。

今回の「文学はおいしい」展は、文学作品を新たな視点から楽しむことができるだけでなく、
作家たちの筆跡を通じて、彼らの心の内に触れる貴重な機会でした。
これからも、こうした展示を通じて、文学の奥深さを探求していきたいと思います。

ぜひ、この機会に文学館に足を運び、この展示を訪れてみてください。
文学と食、そして作家たちの筆跡が織りなす世界を、存分に味わっていただけることと思います。

ぶたぺこり

最後におまけもあるよ

夏休み中の開催ということで、スタンプラリーや小クイズなども同時に楽しむことができます。
小学生以上なら、大人ももちろん、展示を見学しながら
簡単な問題に答えていきます。
意外と楽しめて、且つ、勉強にもなるものになっています。
また、ちょっとしたプレゼントもあります(^_^)b

文学館

館内には、ミュージアムショップもあり、
企画展・常設展関連グッズ、関連書籍を取りそろえております。
かわいらしいメモ帳や付箋、ノート類、またハンカチやタオル、お菓子もあります(笑)

文学館

まだまだ暑い日が続きます。
館内は静かで、涼しくて、猛暑を逃れるには最適空間となっていますよーーー

ぜひとも、この夏訪れることをオススメします。

ではまた♪

ブタひまわり

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