【心痛】樋口一葉『十三夜』~歴史的仮名遣いの難しさとその先の魅力

一葉 文学館

先日、この春からはじめた文学館でボランティア。
書籍や関係雑貨を扱うのお店で、店番をしています。

先日の当番の日のことです。
「樋口一葉」について尋ねた人がいました。

樋口一葉は、東京育ちではありますが、父が山梨県出身で
家族が山梨にゆかりが深いことから、
一葉自身も「山梨」を故郷のように感じていたと言われています。

そのため文学館にも、一葉関係の書籍を多く貯蔵しています。

『たけくらべ』『十三夜』などの有名な書籍ではなく、
一葉の書いた日記を探しているとのことでした。
あいにくとその辺の知識もなく、またお店にも見当たりません。
対応は、文学館の学芸員の方たちにお任せしました。
その後の詳細は、わかりませんが
「樋口一葉」でふと思い出しました。

今回はそんな思い出語りです。

ぶひ子

樋口一葉『十三夜』

樋口一葉は、明治時代の厳しい環境の中で、
女性が文学で生きることに限界がある時代にもかかわらず、
独自の感性と豊かな表現力で作品を生み出しました。
わずか24歳で亡くなりながらも、
その短い生涯で女性の複雑な心情や社会の矛盾を鮮やかに描き、
後世に強い影響を与えた作家です。

樋口一葉:1872年5月2日(明治5年3月25日)ー1896年(明治29年)11月23日小説家。
生活に苦しみながら、『たけくらべ』『にごりえ』『十三夜』といった秀作を発表。

旧五千円札の顔としても有名です。
私はといえば・・・もちろん、樋口一葉も『十三夜』も
聞いたことはあったものの読んだことはありませんでした。

ぶたロール

必要に迫られて

樋口一葉の『十三夜』は、日本文学を代表する名作の一つとしてよく知られています。
それでも読んだことはなく、読もうとしたことさえありませんでした。

それが、昨年春より籍を置く通信制大学での授業内で、昨年秋、取り上げられたのです。
『一三夜』(ーー;)💧

普通なら読もうとさえ思わなかったけれど、課題なら仕方ない⇦www
何の予備知識もないまま読み始めました。

そして、読みはじめていきなり、当時の歴史的仮名遣いの難解さに圧倒されました。

古い言葉が並ぶ一文一文に、現代語とは違う響きとリズムがある・・・と感じたものの
意味が全く頭に入ってこないのです。
「これは読めないかも…」と、心が折れかけました。

それでも、読むしかない(>_<)
だって課題だから・・・半泣き(*_*)
しばし呆然としていましたが・・・頼ったのはYouTube!
心底感謝です。
文学解説動画をみたり、現代語訳をさがしたりと
内容を把握しながら、難解な言葉の意味をたどるのに非常に助けられました・・・。

そして、読み進めていくうちに、
歴史的仮名遣いの独特のリズムや言葉の響きが、
物語の雰囲気や登場人物の心情を豊かに表現していることに気づいていきました。

難しいと感じていた歴史的仮名遣いが、いつの間にか作品の一部として染み渡り、
味わい深く思えるようになっていきました。

そして、なんとかこの作品を読み終えることが出来ました。

その時のことを書いたエッセイです。
こちらもよろしく⇩

ぶひ子

これから

ちょうど一年ほど前、やっと涼しくなってきた秋の夜に
うんうんうなりながらも、課題と格闘していたあの頃の自分を思い出しました。

この秋は、体調も崩したこともあって、大学の講義はお休みしています。
樋口一葉を思い出したこの日・・・また頑張るかなーと思ったのでした。
『たけくらべ』読んでみる?
いやぁ・・・またあの仮名遣いかぁ💧

ちょっと腰がひけている今日この頃です。

ブタビク

ではまた♪


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