この春から、文学館でボランティアを始めました。
もともと文学や静かな場所が好きだった私にとって、
この活動は自然な選択のように思えましたが、
実際に関わってみると、予想以上に多くの気づきや出会いがあり、
心豊かな時間を過ごせています。
先日、今年最後の当番日を迎えました。
訪れる人の数は少なく、ひっそりとした館内には、静けさとともに冬らしい冷たさが漂っています。
窓の外に見える葉を落とした木々や、時折吹き抜ける風の音が、その寒さをさらに感じさせます。
お店番をしている間は、ほとんど座ったままの作業です。
じっとしていると、今年の冬の冷え込みが骨身に染み渡るようで、
「ああ、こんなに寒さが辛かったかな?」と思わず考えてしまいます。
それとも、こんなふうに寒さを強く感じるのは、自分が少し年を重ねたからなのかもしれません。
足元の小さなヒーターがじんわりとした温かさを与えてくれるのが本当にありがたく、
さらに膝掛けも加えて、なんとかこの冬を乗り越えています(笑)。
それでも、このひっそりとした時間には不思議な魅力があります。
静寂の中で感じる文学館独特の空気や、ふと目に入る展示物たちの存在感に心が和みます。
忙しい日々の中で、こんなふうにゆっくりとした時間を過ごせるのは、
ある意味貴重な贅沢だと感じます。
クリスマスも過ぎ、街には年末らしい慌ただしさが漂い始めています。
そんな年の瀬に、今年一年の文学館での出来事を振り返りながら、
ささやかですが、この活動が私にとってどんな意味を持つものだったのかを考えてみたいと思います。
※クリスマスケーキ→誰も喜ばないクリスマスケーキ(ホール)はやめて、サンタさんが可愛いショートケーキにしました(^_^)v
展示会へ出かけていく
今年は、6月から月に一度のペースで文学館へ出向くようになりました。
そのおかげで、以前よりも気軽に展示会へ立ち寄る機会が増えたように感じます。
休憩時間を利用しているので、少し急ぎ足にはなってしまうものの、
家から「さて、出かけよう!」と構えて出発するよりも、ずっと気軽です。
むしろ、ハードルはゼロと言ってもいいくらいで・・・本当にありがたいことだと思います(笑)。
最初の展示会は、真夏でした⇩
好きな宮沢賢治の実筆をと興味津々で訪れました。
次はこれ⇩
金子兜太という人を全く知らなかったという失礼を感じつつも
しっかりと見させてもらいました。
そして先日はこれ⇩
え????と脳がバグってしまうような感覚で、じーーーっと見入ってしまいました。
売店での雑感として
寒くなり始めた11月には、お客さんからとの話から、
樋口一葉に思いを馳せてみました。
⇩
そして、新札発行してまもない頃、レジに見つけた新札の新しい香りから連想される
ふとした思いを書いたりしました。
これは、文章講座での課題としてまとめたものを挙げました。
どれも読み返してみると、まだまだ未熟だなと感じる部分がたくさんあります。
「ああ、ここはもう少しこう言葉を選べたかもしれない」とか、
「もっと深く考えて書けたんじゃないか」と思うこともしばしばです。
けれども、それでも自分なりに懸命に向き合った記録を振り返ると、
「ああ、こんなことがあったな」「あの時はこう思ったんだな」と、
そのときどきの自分を思い出せる。
それだけでも十分なのではないか、と、少し自分を慰めつつ、諦め半分、開き直り半分・・・
いや、むしろ感謝の気持ちを少し加えて、
そんなふうに思っています。
また、家でパソコンに向かいがちな私にとって、
このボランティア活動は特別な時間でもあります。
月に一度ではありますが、文学館という静謐な空間で、多くの人々と触れ合い、
その中で少しでも社会に役立つことができているのではないかという実感を得る瞬間は、
とても貴重で、自分にとっての心の支えになっていると感じます。
来年もまた、この活動を通して多くの気づきを得て、
自分なりの言葉でそれを記録し続けていきたいと思います。
たとえ拙い文章であっても、積み重ねることで、
いつかそれが自分だけの財産になる・・・はずですからね。
これから年末寒波もやってきます。
インフルエンザも全国的に猛威を振るっていて、ビクビクしながら過ごしています。
できたらこの長い年末年始、健康で過ごしたいものです。
食べて飲んで休む・・・これしかないよねー💦
ご自愛ください。
ではまた♪
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