わからないからこそおもしろい~知らない世界を楽しむ時間

ツリー 文学館

文学館もクリスマス色に彩られています。
今年春から文学館でボランティアをはじめました。
月に一度訪れるおかげで、休憩中に文学館の展示会はもちろん、
お隣の美術館にもわずかな時間ながら訪れることが出来ます。

美術館というと、絵に興味がなければ無理かな・・・と敬遠しがちで、
これまでも子どもが小さい頃に付き添っていくくらいで
「しかたなく」感がありました。
行こうという気持ちはあっても、「さあ!」と重い腰を上げるのがなかなか難しい(T_T)
文学館ボランティアのおかげで、ハードルがぐぐっと下がりました(^_^)v

今回のこの展示、なんだか面白そうな雰囲気←のみでついつい💧

「超絶技巧、未来へ! 明治工芸とそのDNA」
芸術の何たるもわかりませんが、行ってきました。

山梨県立美術館 超絶技巧、未来へ 明治工芸とそのDNA

文学館
文学館

今回は、すっかり寒くなった冬の芸術の森と富士山と共に
芸術について語ってみたいと思います。

ブタ心

月下美人

文学館
文学館

パンフレットにあるスルメももちろん驚きましたが
大竹亮峯氏の木彫作品「月下美人」に心を奪われました。
この作品は、伝統技術の繊細さと現代的な感性が見事に融合しており、
木という素材に命を吹き込むような力強い美しさを感じました。

この花瓶に水を注ぐと、徐々につぼみから花へと変化する

月下美人の花が持つ儚さや神秘的な魅力を、
硬質な木で滑らかに表現する技術には驚いたのはもちろんですが
そのような思いも付かない発想に、もうたまげました。
見る人それぞれが違う感覚を抱くような、不思議な魅力がある作品だと思いました。

ブタ桜

大竹亮峯氏について

彼は、比較的若い作家でありながら、その作品は既に多くの人から高い評価を受けています。
明治時代の「超絶技巧」と称された高度な技術や伝統的な美意識を
しっかりと受け継ぎながら、
そこに現代の視点や新しい解釈を加えています。

木彫刻家 大竹亮峯

その挑戦的でありながらも柔軟で親しみやすい作風は、
次世代の工芸界を担う作家としての可能性を十分に感じさせるものでした。
若い世代が、古き良き伝統を大切にしながらも、
自分たちの時代に合った新たな表現を切り拓いている姿には、
強い感銘を受けました。

また、個人的には、大竹氏が自分の子ども世代に近い年齢であることもあり、
作品を通じて不思議な親近感を抱きました。

まるで自分の子どもや身近な若者が、
こんな素晴らしい挑戦をしているような誇らしい気持ちになりました。
同時に、次世代の若い作家たちが、伝統と未来を結びつけてくれることで、
これからの工芸文化がより豊かに発展していくという希望を感じました。

ブタひまわり

「明治工芸とそのDNA」とは?

「明治工芸とそのDNA」というテーマは、
明治時代に花開いた工芸の高度な技術と美意識が、
どのように現代に受け継がれ、進化しているかを指しています。

明治時代は、世界博覧会などを通じて日本の工芸が国際的に評価された時代でした。
漆工、金工、陶磁器、木彫といったジャンルにおいて、
技術の頂点を極めた作品が数多く生み出され、
その技巧は「超絶技巧」と称されるほど精密で壮麗なものでした。

その「DNA」は単なる技術の伝承にとどまらず、
作品を通じて込められる日本人独特の自然観や美意識、素材への
深い理解といった精神性にも及びます。
それが、現代の作家たちに影響を与え、
新たな創作の源泉として生き続けていることがこの展示会で示されています。

文学館

木彫家 岩崎努作

ブタはーい

思うこと・・・

今回の展示を通して、芸術には無縁だと思い込んでいた自分の中にも、
何かを感じる力が確かにあることに気付かされました。
これまでは「わからないから」「興味がないから」と思い込み、
芸術に触れる機会を避けていた部分があったかもしれません。

しかし、ただ作品を目の前にして、思いのままに感じてみることが大事なのでしょう。
作品の持つエネルギーや作家の思いが、伝わってきたとき、
それが自分勝手な思いであったとしても、
自然と自分の感覚が開かれ、芸術との距離が縮まるのかもしれません。

今回の体験を通して、何かを「感じる」ことの大切さを知りました。
美術や工芸に限らず、日常の中で目にするものや経験することにも、
自分なりに感動や気付きがあるはずです。
それを見過ごさず、心の中に受け止めることで、
生活そのものが少しだけ豊かになるように思います。

これからも、わからないからと避けるのではなく、
自分なりに思いのままに作品と向き合う時間を大切にしたいと思います。

まだ2月までやっていますので、機会があればぜひ!
「月下美人」間近に見ていただきたいと思います。

文学館
文学館

こんな美しい富士山を目にして、余韻にふけってみようと思いながら
あまりの寒さにさっさと帰りました・・・^^;

いやぁ、今年は寒い{{ (>_<) }}
寒い方が富士山はきれいなんだけどね・・・🗻

もうすぐ今年も終わろうとしています。
やり残したことは何かと考えていたら、あれやこれやいろいろ出てきてしまったので
全て来年に回そうと、早々に諦めました(笑)

ブタ雪

せめて、暮れまで風邪など引かないよう健康に過ごしたいですね。

ではまた♪

ブタこたつ

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