上から下へ、もう一度上へ。そして最後に針へ。
糸が通る道を、ひとつずつたどっていきます。
前回は、普通地用のミシン糸と、自分のミシンに合うボビンを準備しました。
今回は、いよいよ上糸をかけます。
長くなるので2つに分けました。
前編…上糸をかけるまで
後編…自動糸通し機能について
今回は糸を通すまでになります。

上糸は、順番を一つ飛ばしたり、通したつもりで外れていたりすると、
きれいに縫えません。
でも、仕組みを全部覚える必要はありません。
説明書とミシン本体の番号を見ながら、
決められた道を順番にたどれば大丈夫です。
この講座では、ジャノメの電子ミシン「モカミシン」を例に説明します。
上糸の経路や糸通し機能の形は、機種によって少し異なります。
実際に操作するときは、自分のミシンの取扱説明書を優先してください。
前回まではこちらから⇩



最初に、上糸の道を見てみよう
多くの家庭用ミシンでは、糸こまから出た糸を、
上から下へ、もう一度上へ、そして針へと通します。
ミシン本体に順番の番号や矢印が書かれている場合は、それを目印にします。

★自分のミシン本体の番号と取扱説明書に沿って進めます。

糸をかける前の二つの準備
1.針と天びんをいちばん上にする
ミシンの右側にあるはずみ車を、必ず手前に回します。
針が上がるのと一緒に、上糸を引き上げる天びんも動きます。
針と天びんが、いちばん上まで上がっていることを確認してください。
機種によっては、針上下ボタンで針を上げられます。
ただし、まずははずみ車を手前に回す基本操作を覚えておくと、
針と天びんの動きを確認しやすくなります。
2.押さえを上げる
上糸をかけるときは、押さえ上げレバーを上げ、
押さえ金が上がっていることを確認します。
押さえを上げると、ミシン内部の糸調子皿が開き、
上糸が正しい位置に入りやすくなります。
押さえを下げたまま糸をかけると、糸調子皿の間に糸が入らず、
縫い始めてから糸が絡む、縫い目が乱れるなどの原因になることがあります。


★縫い目がおかしいときは、まず押さえを上げ、上糸を最初からかけ直してみましょう。
途中だけ直すより、確実です。

7段階で上糸をかける
ここからはモカミシンの例を7段階で見ていきます。
実際の番号や通り道は機種によって異なるため、
自分の説明書と本体表示を確認してください。
1.糸こまをセットする
普通地用の家庭用ミシン糸60番を、糸立て棒に正しい向きでセットします。
糸こま押さえが必要な機種では、
糸こまに合う大きさのものを取り付けます。

2.上部の糸案内にかける
糸こまから出した糸を、最初の糸案内にかけます。
小さな金具や溝を通る機種もあるため、
説明書の最初の番号を確認しましょう。

3.前面の溝を下へ通す
ミシン本体の番号や矢印に沿って、糸を前面の溝へ入れ、下へ通します。
糸を強く引っ張る必要はありません。
溝の中に入っていることを指先で確認します。
4.下で折り返し、もう一度上へ戻す
下まで来た糸を、表示に沿って折り返し、
隣の溝から上へ戻します。

5.天びんに確実にかける
上まで戻した糸を、天びんにかけます。
天びんがいちばん上に出ていないと、糸をかけにくく、
かけたつもりでも外れてしまうことがあります。
糸が天びんの穴やフックに確実に入ったことを、目で確認してください。
上糸かけの中でも、特に抜けやすい大切な場所です。

6.針の上にある糸案内へ通す
天びんから糸を下ろし、針の上にある糸案内へ順番に通します。
機種によって、糸案内が一つの場合と、複数ある場合があります。

7.針穴へ通す
最後に、糸を針穴へ通します。
ミシン針の糸は、手前から向こう側へ通します。
針を扱うときは、誤って動かないようミシンの電源を切っておくと安心です。

★この三つを落ち着いて行えば大丈夫です。
- はずみ車を手前に回して針と天びんを上げる。
- 押さえを上げる。
- 本体の番号に沿って糸を通す。

ここから針に糸を通していきます。
最近の家庭用ミシンには、
針穴へ糸を通すのを助ける自動糸通し機能が付いているものがあります。
あおい教室でも、「付いているけれど使い方が分からない」という声をよく聞きます。
しっかりとおぼえて、ぜひ使いこなしていただきたいと思います。
次回は自動糸通し機能についてじっくりとお話ししていきたいと思います。

ではまた♪

コメント