ーーー復習だよ(^_^)v
といっても・・・
初めての方も、どうぞ安心してくださいね。
以前ここで、ミシンに触るのが初めてという方でも、
素敵なお部屋のアクセントになる「おじゃみカバー」を完成させられるように、
一つひとつのステップを丁寧に解説してしました。(下にリンクあり)
今回はその復習です。
以前やったことがある人は、あーーーーあれね(^_^)v
という感じで復習していきましょう。(もう4年ほど前になります💦)
巻末に詳しく解説した記事のリンクを貼っておきますので
そちらで確認してくださいね(^_^)v


「おじゃみ」とは、西日本では「お手玉」を意味する言葉です。
その名の通り、お手玉が大きくなったような、
ころんとした形がとっても可愛らしいクッションです。
今回は、カバーを頻繁に取り外して洗えるように、
便利なファスナー付きのバージョンに挑戦します。
少し難しそうに聞こえるかもしれませんが、
手順通りに進めれば必ず素敵な作品が仕上がります。
※記事ではファスナーなしの丸洗いタイプの作り方も説明しています(^_^)v
洗えるヌードクッションを用意して、ファスナーの代わりに閉じてしまえば楽々ですよ。


準備をしよう:材料と道具、そして一番大切な「印付け」
何事も準備が肝心です。
特に小物作りでは、裁断と印付けを丁寧に行うことが、
後の作業をぐっと楽にしてくれます。
焦らず、ひとつずつ揃えていきましょう。
1. 材料と道具
作るものを決めたら、まずは必要な材料と道具をリストアップして揃えましょう。
| カテゴリ | アイテム | 詳細・アドバイス |
| 布 | 2種類の柄の布 (A布, B布) | 綿など、伸縮性のあまりない生地が扱いやすいです。 |
| (サイズ例:φ40cmクッション用) | 18cm × 36cm の布を A布2枚、B布2枚 の合計4枚用意します。 | |
| クッション | 丸形ヌードクッション | 中に入れるクッションは、カバーごと洗える「洗える丸形ヌードクッション」がおすすめです。今回はφ40cmのものを使います。 |
| ファスナー | ナイロン製のファスナー | 取り付ける辺の長さより少し短いものを選びます。安全で扱いやすいナイロン製が最適です。長さ調節が簡単な「エフロンファスナー」や、縫い目が隠れてきれいに仕上がる「コンシールファスナー」も良いでしょう。 |
| その他 | 伸び止めテープ | ファスナー付け部分など、布が伸びてほしくない箇所に使います。(必要に応じて) |
| 洋裁道具一式 | ミシン、ミシン糸、布切りハサミ、チャコペン、定規、アイロンなど。 |
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2. 裁断と印付け
ここが一番大切な工程です!特に、布に番号を書き込む「ナンバリング」は、後でパーツを組み立てる時の魔法の呪文になります。この一手間が、後の混乱を防いでくれますよ。
- 型紙作り まず、基本となる長方形の型紙を作ります。作りたいサイズに合わせて調整してください。(例:20cm x 40cm)
- 裁断 A布とB布、それぞれの裏側に型紙を置き、まわりに1cmの縫い代を付けて、2枚ずつ(合計4枚)裁断します。
- ポイント印 裁断した布の裏側に、出来上がりのラインを正確に引きます。特に、縫い始めと縫い終わりの目印となる角の印は「ポイント印」として、はっきりと付けておきましょう。
- ナンバリング 裁断した4枚の布を、A布とB布が交互になるように並べます。後の工程で迷わないように、縫い合わせる辺同士に1から10までの番号を大きく書き込みます。ファスナーを付ける辺には☆印を付けて、区別できるようにしておきましょう。


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学習のヒント
これで、カバー作りのための全てのパーツが揃いました。
次のステップでは、いよいよこの作品のハイライトであるファスナー付けに挑戦します。
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ファスナーを取り付けよう:最初の難関を乗り越える!
ファスナー付けは、初心者の方が「難しそう…」と感じるポイントかもしれません。
でも大丈夫!
一つひとつの手順を丁寧に行えば、必ずきれいに仕上がります。
1. ファスナー選びのポイント
どんなファスナーを選ぶかで、仕上がりの印象や使いやすさが変わります。
- 素材で選ぶ 金属製のファスナーはデザインが可愛いものも多いですが、硬さがあるため、クッションとして使う際には少し危険な場合も。肌触りも優しく安全な「ナイロン製」を選びましょう。
- 長さで選ぶ 取り付ける辺よりも少し短いものを用意します。もし丁度良い長さがなければ、ミシンで縫って長さを調整できる「エフロンファスナー」がとても便利です。
- 見た目で選ぶ 縫い目を隠して、まるで売り物のようにすっきりと仕上げたい場合は「コンシールファスナー」がおすすめです。
2. ファスナー付けの手順
準備を整えれば、縫う作業は意外とシンプルです。
- 向きの変更 裁断した布のうち、☆印を付けた2枚(縫い合わせ図で「3」と「6」が向かい合うパーツ)を中表に重ねます。
- ファスナー付け位置を縫う まず、ファスナーを付ける辺を、印から印まで全て縫い合わせます。
- 両端を補強する 丈夫に仕上げるために、今縫った線の両端を2cm程度、もう一度ミシンで縫っておくと安心です。
- アイロンで割る ファスナーが付けやすいように、縫い合わせた部分の縫い代をアイロンで開いておきます(これを「縫い代を割る」と言います)。これでファスナーを取り付ける「窓」ができました。
- 縫い付け 準備した部分にファスナーを置きます。ここでは、ファスナーの周りを四角く囲むようにミシンで縫い付ける方法を紹介しますが、ご自身がやりやすい方法で大丈夫。自信がなければ、手縫いで丁寧に付けてもきれいに仕上がりますよ。
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学習のヒント ファスナーが付けられたら、もう完成したも同然です!
ここからは、先ほど付けた番号通りにパーツを繋ぎ合わせていくだけ。
不思議な「おじゃみ」の形がみるみるうちに姿を現します。

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おじゃみの形を作ろう:順番を守れば、魔法のように立体に!
ここからの工程は、まるでパズルを組み立てるような楽しさがあります。
「本当にこれで合っているの?」と不安になる瞬間があるかもしれませんが、大丈夫。
あなたが付けた「番号」を信じて、そのまま進んでいきましょう!
1. 右側と左側をそれぞれ組み立てる (1〜6)
まずは、大きく2つのパーツに分けて組み立てていきます。角をきれいに作るための「切り込み」が、とても重要なポイントになります。
- 右側の組み立て (1→2→3)
- まず「1」と書かれた辺同士を、中表(布の表側同士を合わせる)にして、ポイント印から印までを正確に縫い合わせます。
- きれいな角度を作るため、縫い合わせた布の縫い代に、縫い目のギリギリまでハサミで**「切り込み」**を入れます。怖がらず、糸を切らないように注意して、しっかり切り込みましょう。
- 切り込みを入れたことで布がスムーズに開くようになります。角度を変え、「2」の辺同士を合わせて縫います。同様に切り込みを入れ、「3」の辺まで縫い進めます。
- 左側の組み立て (4→5→6)
- 右側と全く同じ手順で、「4」から「6」まで縫い進めます。ポイント印をきっちり合わせることと、角度を変える前の**「切り込み」**を忘れないようにしましょう。
2. 左右を合体させる (7〜10)
いよいよ最後の組み立てです。左右のパーツを合体させて、立体的な形を完成させましょう。縫い代が重なる部分の処理が少しだけ複雑ですが、慌てずに進めれば大丈夫です。
- 縫い始め 「7」の辺から縫い始めます。
- 角の処理 「8」のように、いくつかのパーツが角で合わさる部分を縫うときは、先に縫った辺の縫い代が邪魔にならないよう、めくってよけてください。縫い代を一緒に縫い込んでしまわないのがポイントです。新しい縫い目が、前の縫い目と角の印でぴったり交わり、上から見てきれいな十字になるように縫いましょう。
- 最後まで そのまま「10」まで縫い切れば、ファスナー部分以外が全て縫い合わされ、不思議な立体形が完成します。

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学習のヒント
このユニークな形!
最後の仕上げをすれば、世界に一つだけのおじゃみカバーが完成します。
あともう一息!
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仕上げ:最後のひと工夫で、お店みたいな仕上がりに
作品の美しさと耐久性は、最後の「ひと手間」で決まります。
急いで完成させたい気持ちを少しだけ抑えて、丁寧な仕上げを心がけましょう。
1. アイロンで縫い代を整える
アイロンをかけることで、縫い目のごわつきがなくなり、見た目が格段に美しくなります。
- 表側(上になる面): 中央部分の縫い代が「風車」のように、ぐるりと一方向に倒れるようにアイロンをかけます。こうすることで、縫い代の厚みが分散され、中心がすっきりとします。
- 底側(ファスナーのある面): 縫い代を一定の方向に倒し、クセを付けておきましょう。
2. 完成!
さあ、いよいよ最後のステップです!
- 角の形を意識しながら、丁寧に全体を表に返します。
- ファスナーを開け、中にヌードクッションを優しく入れ込みます。
- 全体の形をきれいに整えたら、ついに完成です!

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まとめ:お疲れ様でした!
ご自身の手で作り上げた「おじゃみカバー」
きっと愛着もひとしおだと思います。
最初は難しく感じたかもしれませんが、
一つひとつの工程をゆっくり確認して乗り越えていけば、
必ず素敵な作品を完成させることができます。
布の柄や色の組み合わせを変えるだけで、全く違う雰囲気のカバーが作れます。
季節に合わせて着せ替えたり、お友達へのプレゼントにしたりするのも素敵です。
この経験が、あなたの「作る楽しみ」のきっかけになれば、とても嬉しいです。
ぜひ、次の作品作りにも挑戦してみてください!

やってみてーーーー(^_^)v

ではまた♪
おまけ
裁断~完成まで、段階を踏んで説明しています。
ファスナーバージョン(カバー取り外し可)
ファスナーなしバージョン(丸洗いタイプ)
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