そもそもコロコロオープナーって何?
コロコロオープナーをご存じですか?
洋裁で縫い代を割ったり、折り目を付けたりするときに使う道具です。
クロバー株式会社では、
「軽い力でぬいしろ開き、ぬいしろ倒し、折り目付けが手早くできます。」
と紹介されています。
主な用途は、
- 縫い代を割る
- 折り目を付ける
- ファスナー付け前の仮押さえ
- アイロンが届きにくい場所の処理
- ラミネートなど、熱に弱い生地への使用
などです。
でも……
「ちょっと高いな。」
そう思ったことはありませんか?
私も最初はそう思いました。
- 本当に使うのかな?
- この価格だけの価値はある?
- アイロンの代わりになるの?
- 100均で代用できない?
- 家にある道具で何とかならない?
そんなふうに迷う方も多いと思います。
そこで今回は、
- コロコロオープナー
- 100均のミニローラー
- ヘラ
- アイロン
を実際に使い比べてみました。
白黒はっきり付けることはできないかもしれません。
でも、この記事を読み終える頃には、
「自分にはどれが合っているのか」
きっと答えが見つかると思います。

実際に比べてみた
「100均で代用できないかな?」そう思う方も多いと思います。
そこで、まずは100均で似たような商品が販売されているか調べてみました。
現在、私が調べた範囲では、
「コロコロオープナー」という商品は見つかりませんでした。※HPは品切れ
次に、「コロコロオープナー」の代わりになりそうな道具を考えてみました。
今回は、「100円程度で手に入り、身近なお店で購入できるもの」
という条件で探しています。
数店舗まわり、同じような形状で代用できそうなシール貼り用ローラーをさがしましたが、
見つかりませんでした。
ただし、代用品として使えそうなものを見つけました。
- ヘラ(子ども向けねんど成形用)
- ミニローラー(フェイス用)

今回は、この2つと正規品のコロコロオープナー、そしてアイロンも考えながら比較してみます。
※ヘラは、100均で手に入りやすい子ども用の粘土ヘラを使用しました。
なお、洋裁用ヘラも販売されていますが、
今回は「家庭にあるもので代用できるか」という視点で比較しています。
よって、あえて💧ヘラで検証♪

[くらべるもの・価格]
| 道具 | 価格 |
| ミニローラー | 110円 |
| ヘラ(4本セット) | 110円 |
| コロコロオープナー | 1,045円 |

※サイズや形状の違いにも注目してみてください。
〔比較条件〕
今回は、できるだけ一般的な家庭洋裁を想定し、次の条件で比較しました。

- 比較布:綿ポリ
- 縫い代:1cm
- 糸:60番
- ミシン:家庭用
- 比較仕様:縫製時のいくつかのパターンを想定しました。
・直線・・・(★)
・ゆるやかな外カーブ(★★)
・ゆるやかな内カーブ(★★★)
・身頃のような外カーブ・内カーブが混在する部分(★★★★★)
それぞれを実際試し、使用感などをまとめてみました。
※★は縫製・アイロンの難易度

| 難易度 | 意味 |
| 低 | ★ |
| 中 | ★★ |
| 中 | ★★★ |
| 高 | ★★★★ |
| 高 | ★★★★★ |
| 評価 | 意味 |
| A | とても良い・おすすめ |
| B | 十分使える |
| C | やや不満がある |
※尚、評価は、実際に使用した個人の感想です。
実際の写真を見ていきます。
★直線縫い

★外カーブ(ゆるやかなカーブのバックや肩線など)

★内カーブ(パンツの股上など)

★身頃(ゆるやかな外カーブと内カーブといった異なるカーブの縫い合わせ)


比較してわかったこと
まずは、4つの道具を使ってみた全体的な印象から。
【どんな場面が得意?】
アイロン以外の3つはコンパクトなので、
小回りが利き、細かな部分にも使いやすい道具でした。
また、熱を使わないため、
- 火傷の心配がない
- すぐ使える
- 音もほとんど出ない
というメリットもあります。
一方で、仕上がりという点では、やはりアイロンが一歩上という印象でした。
| 道具 | 向いている場面 |
| アイロン | 直線・カーブ全般 |
| コロコロオープナー | 直線・カーブ全般 |
| ミニローラー | 仮押さえ程度 |
| ヘラ | 細かい部分・角・袖ぐり |
【手軽さ・使いやすさを比べると】
今回比較した結果をまとめると、このようになります。
アイロン以外は、
- 電気代がかからない
- 音もほとんどしない
- 思い立ったらすぐ使える
という手軽さがあります。
| 項目 | コロコロ オープナー | 100均 ローラー | 100均 ヘラ | アイロン |
| 価格 | △ | ◎ | ◎ | ※ |
| 静音性 | ◎ | ◎ | ◎ | △ |
| 電気代 | ◎ | ◎ | ◎ | △ |
| 使いやすさ | ◎ | △ | ○ | △ |
| 仕上がり | 〇 | △ | ○ | ◎ |
| 準備の手軽さ | ◎ | ◎ | ◎ | △ |
| 初心者向き | ◎ | △ | ○ | △ |
※アイロン価格は比較対象から除いています。
考察1:100均で代用できるのか?
結論から言うと、
「代用はできるかもしれませんが、私はおすすめしません。」
縫い代を割ったときの仕上がりに違いが出たからです。

今回使った樹脂製ローラーでは、縫い代にシワができやすい傾向がありました。
大きさや形状、素材の違いも影響しているのかもしれません。
ローラーが平らなのに対して
正規品は中央がわずかに丸みを帯びています。
この違いが、縫い代を押さえたときの仕上がりに表れたのか。
丸みのある方が縫い代を巻き込みにくく、きれいに開けたのか。
また大きさも関係しているのか。
またはグラつく作りのせいなのか。
なんともいえません。これはまた検討課題だとも感じました。
ただ今回の目的は、
「どれが一番優秀か」ではなく、100均で代用できるかどうか。
その視点で考えると、ミニローラーはあまりおすすめできません。
※本来の用途とは異なりますが、今回は代用品として検証しました。
もし価格を抑えたいのであれば、私はヘラを選びます。
ヘラは細い部分まで押さえやすく、縫い代を狙って力をかけられるため、
110円という価格を考えると十分実用的だと感じました。
| 道具 | 代用として |
| ヘラ | ○ |
| ミニローラー | △ |
考察2:アイロンの代わりになるか
アイロンは仕上がりには欠かせない道具です。
しかしながら、
- 出すのが面倒
- 温まるまで待つ
- コンセントにつなぐ必要がある
- 細かい部分では火傷が怖い
- 熱に弱い素材には使えない
など、手軽とは言えません。
また、
- 布が伸びてしまった
- テカってしまった
- 変なところに折り目が付いてしまった
そんな失敗を経験した方も多いのではないでしょうか。
「アイロンをかけた方がいいのは分かっている。でも苦手。」
だからこそ、コロコロオープナーが気になるのだと思います。
では、アイロンの代わりになるのでしょうか。
私の答えは「いいえ」です。
ただし、アイロンを助ける補助道具として考えるなら、とても便利です。
私は、まずコロコロオープナーで縫い代を整え、最後にアイロンで仕上げる。
この使い方が、一番きれいに仕上がると感じました。
この使い方が一番おすすめでした。
コロコロオープナーは、
アイロンを「なくす道具」ではなく、「アイロンをもっと楽にする道具」
でした。
考察3:価格以上の価値があるか
一番悩むのは、やはり価格ではないでしょうか。
「便利そうだけど、1,000円出す価値はあるの?」
私もそう思いました。
「これは絶対おすすめ!」という人もいれば、
「アイロンがあるなら十分」という考え方もあります。
私は、使ってみて初めて「なるほど、こういう場面で便利なんだ」と実感できました。
だからこそ、試す価値は十分あると思います。
100均で工夫するのも一つの方法です。
でも、長く使うつもりなら、正規品を一度試してみる価値は十分あると思います。
ちなみに、一番意外だったのはヘラです。
正直、子どもの粘土用ヘラにはあまり期待していませんでした。
ところが、思っていた以上によく使えました。
もちろんコロコロオープナーの代わりにはなりません。
それでも、「110円なら十分」と感じる場面は確かにありました。(しかも4本入り)
だからこそ、「まずはヘラで試してみる」という選択も悪くありません。
そのうえで、もっと使いやすさを求めるなら、コロコロオープナーを検討してもいいと思います。
道具選びで迷う時間も、洋裁の時間です。
だからこそ、価格だけではなく、
「自分の洋裁スタイルに合うか」という視点で選んでみてください。

結論として
実際に比較してみた結果、一番きれいに仕上がったのは、やはりアイロンでした。
理由は、
- 熱で繊維が落ち着く
- 縫い代が安定する
- 型崩れしにくい
- 仕上がりが長持ちする
という、アイロンならではの役割があるからです。
だからといって、コロコロオープナーやヘラが必要ないわけではありません。
私は今回比較してみて、
「アイロンの代わり」ではなく、「アイロンを助ける補助道具」
として使うのが、一番良いと感じました。
まずはコロコロやヘラで縫い代を整え、最後はアイロンで仕上げる。
この流れが、きれいに仕上げる一番の近道です。
今回の比較をまとめると、
- まずはアイロンでも十分できる
- 100均ミニローラーはあまりおすすめしない
- コロコロオープナーには価格以上の価値がある
- ヘラは思った以上に健闘した
そして何より、アイロンを味方につけることが、洋裁上達への近道です。
アイロンを正しく使えるようになると、
仕上がりはもちろん、洋裁そのものがぐっと楽になります。

おわりに~余談
内カーブって難しい
今回比較していて改めて感じたのですが、
実は内カーブは、コロコロオープナーよりアイロンの方が難しいということ。
外カーブなら、腕まんなど道具を使えば比較的きれいに仕上がります。
でも内カーブは、アイロンの当て方を少し工夫しないと、
どうしてもシワになったり、伸びたりしやすい場所です。
※ここはまた別の記事で詳しくご紹介する予定です。

アイロンはどうやれば上達するのかな・・・

アイロンは、実は仕上がりを左右する「三つの基本」があります。
現在、詳しい解説記事を準備中です。
こちらからご案内しますので、楽しみにしてもらえると嬉しいです。
自分にはどれが合っているのか、考えるきっかけになればと願っています。
ではまた♪

ちなみに・・・
以前こんなこと書いてました。
買わなきゃよかった洋裁道具5選に入れてました💧
こちらもよろしければ読んでみてくださいね。
⇩⇩⇩



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