「衿は難しい」
そう言う人は多い。
けれど私は、衿そのものが難しいというより、
説明が省略されすぎているのではないかと思っています。
洋裁本や型紙の説明書を見ると、
「中表に合わせて縫う」
「縫い代を整える」
「表に返してアイロン」
さらっと書いてあります。
でも、その“さらっと”の中に、実はいちばん大事なことが隠れています。
どちらが上衿・下衿なのか。
なぜこの地の目なのか。
接着芯はなぜここに貼るのか。
縫い代はどう落ち着かせればいいのか。
わかっている人にとっては当たり前でも、
初めて作る人にとっては、そこがいちばん知りたいところだったりします。

私は、ときどき思います。
洋裁の説明には、少し「省略の文化」があるのではないかと。
左右ある衿が半身だけで描かれていたり、
完成形を頭の中で想像する前提になっていたり。
つまり、どこか
“わかる人にはわかる”世界。
でも、わからない場合は?
それなら、見えるようにしたらどうか。

「なんか変」
洋裁をしていると、そんな瞬間がよくあります。
なんとなく変。
でも、何が変なのかわからない。
衿は、まさにその代表選手かもしれません。
だからこのシリーズでは、
衿の形や縫い方だけではなく、
「なんでそうなるの?」
「“なんか変”は何が変?」
「どこで失敗しやすいの?」
そんな“見えない部分”も、できるだけ言葉にしていこうと思います。
てはじめに、まずは『衿』から。
前回のブログを書きながら、
ここはもっと深く言葉にできる気がしたからです。
これをきっかけに、
衿だけで終わらず、少しずつ“部分縫いのわざ言語”を広げていけたらと思っています。

ではまた♪

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