衿研究ノート1
衿の型紙を見て、最初に戸惑うことがあります。
「あれ?半分しかない」
しかも左右対称で作る前提らしい。
でも初めて衿に挑戦しようとする人からすると、
「これで本当に合ってるの?」となりませんか。

実際の作業になると、複雑な工程が待っています
布を地の目で折り、
後ろ中心を合わせて半身を描き、
チャコペーパーなどで反対側を写す。

あるいは、地の目線を引いて、その線を中心に左右対称に衿を描く、
その方法もあります。

そのとき注意したいことがあります。
- “完成形”を頭で想像し・・・
- 後ろ中心(|)を地の目にまっすぐに合わせ・・・
- 左右の高さを揃え・・・
- カーブの流れを左右揃え・・・
……と言われても、ここで混乱します。

衿幅が狭くなればなるほど、
地の目線と衿後ろ中心線(|)をしっかりと、
しかも正確にまっすぐ合わせること
これは、より難しくなります。
「ちゃんと左右対称なのだろうか」
「後ろ中心はまっすぐかな」
「これ、完成したらどうなるの?」
となるわけです。

左右を書く
私は左右描く派です。
型紙段階で、左右を書いてしまうことをおすすめします。
特に衿は、小さいパーツだからこそ。
型紙を写し取る場合は、紙の段階で左右対称に写しておく。
方眼紙を使えば、左右の高さも揃えやすくなります。
切り取るだけの型紙なら、余白がある場合は延長して左右を書く。
余白がなければ、新しい紙に写して左右一枚にします。


省略している
型紙は、省略の世界です。
本来左右あるものを、理解している前提で半分にしている。
でも、衿をやったことのない人にとっては、
省略された地図のようなものです。

しかもこの話、衿だけではありません。
身頃、袖、見返し、ポケットにも言えます。
ただ、衿は小さいパーツだからこそ、左右がぶれやすい。
だから混乱しやすいのだと思います。
わかりにくいのは、「省略」が多いからというより、
“省略されていることに気づかないまま理解しようとする”からかもしれません。
左右を揃えることで、省略を埋めていきましょう。
それだけでも、衿の完成度がずいぶん変わります。


衿付けシリーズ、前回はこちらから⇩
なぜ衿を?が書いてあります。こちらもよろしければ(^_^)b

今回はこちらのスタンドカラーの型紙を例にお話ししました。
台衿つきも、フラットカラーも同じになります。
型紙の段階から、左右対称に作っておくと、裁断が格段に楽になります(^_^)b

※左から、台衿つきシャツカラー・スタンドカラー・フラットカラー
衿の基本となるこの三種を中心にお届けしていきます。
続きを楽しみにしていてください。

ではまた♪


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