衿研究ノート3
前回は衿を作っていきました。
土台をしっかり作りましょうというお話をしました。

洋裁本を見ると、それぞれ少しずつ違う方法が書かれていたり、
大切な工程がさらっと省略されていたりすることがあります。
もちろん紙面の都合もありますし、
「このくらいはわかっているはず」という前提で書かれている場合も多いのでしょう。
けれど実際には、そのちょっとした省略部分こそが、
仕上がりを左右する大切なポイントだったりします。
衿そのものが整ったら、次は身頃に付けていきます。
ここで大切なのは、衿を無理に合わせることではなく、
衿ぐりと衿の関係を見ながら、自然におさめていくことです。
言葉で説明すれば、簡単な作業も、微妙なズレや細かいところは結局わからず、
仕上がりもどことなく納得できないまま
なんとなく仕上がることは仕上がるので、そのままにしがちですよね。
このポイントを中心にお伝えしていこうと思います。

工程①印付け
できあがった衿に印を付けていきます。
折り上げた裏衿を開き、折り目部分を確認します。
この折り目部分が仕上がり線になります。
ただし、そのまま折り目部分を縫ってしまうと、
表側へ返したときに衿がきれいに収まりません。
そのため、仕上がり線より2㎜ほど外側に印を付け、
ここを縫い線としていきます。


工程②縫い代の確認
衿の縫い代、そして身頃側の縫い代を見ていきます。
ここで大切なのは、
どちらも1㎝の縫い代になっているかどうかです。
この段階でずれていると、
衿付けしたあとに前端がきれいにつながらなくなるため、
必ず確認しておきます。

工程③衿付け
身頃の裏側と裏衿を中表に合わせていきます。
中心、肩線、合印など位置を確認し、
ずれないように待ち針で固定します。
そのあと、印付けした縫い線に沿って縫い付けていきます。
先端部分は少し離し、
身頃が少し見える状態にして縫います。(イラスト参照)


工程④仕上げステッチ
最後の仕上げステッチです。
縫い代を中に入れ込み、
縫い目を隠すように仕上げステッチをしていきます。
先端(前端)はしっかりと縫い代を中へ入れ込み、
身頃と衿がまっすぐな線になるように整えます。
この部分は縫い代が重なりやすいため、
中でごろつかないよう厚みを確認しながら、
できるだけすっきりと仕上げましょう。



スタンドカラーとは
スタンドカラーで一番目につくのは、実は前端部分です。
衿からそのまま自然に身頃へつながり、
まっすぐきれいな線になっていると、
とてもすっきりとした仕上がりになります。
反対に、ここで衿が少しでも飛び出していたり、
縫い代が中で重なって厚みが出てしまうと、
一気に手作り感が出てしまい、
全体の印象もどことなく野暮ったく見えてしまいます。
前端は縫い代が集中する部分でもあります。
最後は無理に押し込むのではなく、
縫い代の重なりを確認しながら、
できるだけ薄く、自然におさめることを意識してみてください。


おわりに
今回の記事では、まず基本的な流れを中心にお伝えしました。
洋裁は、一見同じような工程でも、
ほんの少しの違いで仕上がりが大きく変わることがあります。
そうした本にはなかなか載らない細かなポイントも、
これから少しずつ整理しながら、
PDF資料や書籍という形で残していけたらと思っています。
これまでのお話も参考にしてください⇩




ではまた♪

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