型紙に縫い代を付けるかつけないか?
前回の記事で、どちらでもその人のスキルによって使い分けてほしい
そんなお話をしました
今回は、なぜ縫い代なしをおススメするのか
もう少し掘り下げてお届けします
裁断は、洋服・小物作りに於いて、全行程の約半分くらいの時間を費やす
本当に手間がかかる疲れる作業です
場所も広く必要だし、屈んだ状態で長時間同じ体勢(。-`ω-)
腰も痛いし、目も疲れる
![型紙](https://aoiroom.com/wp-content/uploads/2021/02/pattern6e.jpg)
何とか少しでもすばやく仕上げたい!
でもやっぱりここにも近道はないようです
できるだけ無駄な作業をなくし、必要なところをピンポイントで進めたい
そんな方法なないだろうか・・・
布を準備して、型紙を用意
布を広げて型紙を置いて、印をしてカット・・・
ただ時間を短縮するだけでなく
その後の縫いもスムーズに進むことができるように
縫い代なしの型紙をおススメする3つの理由を考えてみました
少しでもやる気に繋がってもらえたらうれしいです
縫い代なしにする理由3
- 出来上がりの形をイメージし、変更箇所はすぐに修正
- 縫い代は、いつも同じ寸法で設定
- 必要なところのみ印をする
1.形をイメージしてすぐに修正
まずは出来上がりの形を想像しながら作業を進めます
出来上がりサイズの型紙ならば、より想像しやすくなります
これにもう一周縫い代が付いていると、
少し感じが変わってしまいます
型紙を書いている時には、なんとも思わなかった修正箇所に気づけたりできます
すぐに修正し、型紙上にも書き加えておきます
![ブタ想像](https://aoiroom.com/wp-content/uploads/2021/02/butaimagine.jpg)
2.縫い代の設定
直線(脇、袖下など)→1.5㎝
曲線(袖ぐり、衿ぐりなど)→1㎝
裾、袖口→3㎝
特別変わった形でない限り、この縫い代は決まっています
物によっては、このサイズが少し違う場合も時々あるので
その度に確認するのは大変です
この法則を覚えて、自分で縫い代は設定しましょう
そうすれば、途中で悩むことはもうありません
![ブタ定規](https://aoiroom.com/wp-content/uploads/2021/02/butacm.jpg)
3.印は必要な箇所のみ
まわりに縫い代を付けた後、カットしながら印の必要な場所を考えます
- 直線は合印のみ
- 直線が長い場合は中間点に合印
- 合印は縫う際に必要な場所のみ
- 曲線は出来上がり線を書く
組み立てを考え、効率のいい縫い方の順番を頭の中で整理します
![ブタ裁断](https://aoiroom.com/wp-content/uploads/2021/02/butacut.jpg)
前、肩、脇は直線なので印は省きます
袖ぐり、衿ぐりは、曲線なので出来上がり線をしっかり書いておきます
裾線は、なだらかな曲線ですので、書いておきます
角の交わる線の延長(〇内)に合印(切り込み)を入れておきます
![型紙](https://aoiroom.com/wp-content/uploads/2021/02/pattern6c.jpg)
脇線と衿ぐり線の合印は、両方入れておきます
合印の利点は、切り込むことで表からも裏からも位置がわかるという事です
チャコペーパーの印は裏側からしか見えません
脇を縫い合わせる時、袖をつける時などにとても便利です
![型紙](https://aoiroom.com/wp-content/uploads/2021/02/pattern6d.jpg)
慣れていない場合は・・・でも型紙なしで
まだあまり慣れていない場合は?
それでも間違いなく型紙なしをおススメします
ひとつひとつ確認しながら、縫い代を付けていきましょう
出来上がり線もしっかり引きましょう
全ての印をします
曲線はもちろん、簡単そうに見える直線も引き
合印も入れてしっかり仕上げます
![型紙](https://aoiroom.com/wp-content/uploads/2021/02/patternd3.jpg)
もしも縫い代付きを使う場合も、出来上がり線は必ず入れましょう
![型紙](https://aoiroom.com/wp-content/uploads/2021/02/patterna.jpg)
意外と難しいもの
![型紙](https://aoiroom.com/wp-content/uploads/2021/02/patternb1.jpg)
はじめは、印だけが頼りです
しっかり印をしておくことで、途中の「あれ?」を減らすことができます
慣れたら省けるところは省いて、進化していきましょう
縫い代ありの場合もあるけど・・・
修正もなく、形も変えずそのままでいいならば
縫い代ありの型紙は非常に便利です
カットして、すぐに縫い始めることができます
時間も大幅に短縮できます
必要なのはカットの正確さ・・・
紙のまわりを切るので、どうしても誤差が出てきてしまいます
しかも紙がじゃまで切りにくい・・・どうしても大きめになってしまいます
慎重にやるか、ローリングカッターでカットするか
正確にカットしないと、それをもとに縫っていきますので
大きめになればその分サイズも変わってしまします
すぐに縫いたい!でも正確にカットするのがどうも・・・
特に疲れていたりすると・・・どうしてもズレてしまう(◎_◎;)
はみ出したり、ギザギザになってしまったり、奇跡的にうまくいくこともあったり(^^ゞ
そんなわけでやっぱり縫い代ありは、難しいかもしれません
![型紙](https://aoiroom.com/wp-content/uploads/2021/02/pattern6f.jpg)
まとめ
何度やっても裁断は、大変ですね
私もいつもフーフーヒーヒー、ブーブー言いながらやってます(笑)
何年たっても、何着縫っても、慣れることはありません
年々重労働になってきています(笑)
![ブタ疲労](https://aoiroom.com/wp-content/uploads/2020/12/butatied.png)
頑張っていきましょ٩( ”ω” )وしかないんでしょうかね・・・(・´з`・)
ではまた♪
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