縫い代で迷う話
「先生、ここは縫い代何㎝ですか?」
教室の中で、何度となく繰り返される質問です。
型紙に書いてあることもありますし、本に載っていることもあります。
何度か洋服を作り、同じような箇所を裁断してきたはずなのに、
作業が始まると、また迷います。

何度も繰り返してきたはずなのに、作業が始まると、また迷います。
「先生、ここの縫い代は何㎝ですか?」
そのたびに私は、
「ここは1㎝ですよ。曲線なので、あまり広く取りすぎない方が扱いやすいですね。」
「ここは1.5㎝にしましょう。直線に近い部分なので、少し余裕がある方が安定します。」
と答えます。
「これは前にも言いましたよね」と、ジョークを交えながら。
「もう、全然おぼえてなーい」と、生徒さんは明るく答えてくれます。
もちろん、忘れることを責めているわけではありません。
やり慣れない作業に初めて取り組めば、すぐに覚えられるはずはありません。
1度、2度、何度も繰り返すうちに、少しずつ記憶に定着してくるものです。
だから忘れるのはいいのです。
そのたびに確認するのもいいのです。
でも、これが自分でさっと判断できたら――
もっとスムーズに作業が進むと思いませんか?
今日はそんなお話です。

基本の目安
縫い代は、基本的に
1㎝か1.5㎝、そして裾
これだけ覚えておけば大丈夫です。
洋服は、細かい切り替えを除くと、基本は次の5か所です。
・衿ぐり
・袖ぐり
・肩
・脇
・裾
まずはここを覚えておきましょう。
肩、脇 …… 1.5㎝
衿ぐり、袖ぐり …… 1㎝
裾 …… 3~4㎝
まずはこの目安を知っておくだけでも、迷うことがぐっと減ります。


なぜ変わるのか
縫い代が1㎝と1.5㎝に分かれるのには、理由があります。
よく見てみると、形に違いがあるのです。
衿ぐりや袖ぐりは曲線が多く、
肩や脇は比較的直線に近い部分です。
この違いが、縫い代を決めるヒントになります。
こうして見ていくと、型紙に縫い代が書かれていない場合でも、
自分で判断しやすくなってきます。
ただし、これはあくまで基本の考え方です。
実際には、さらにいくつかの判断基準があります。
このあたりが分かってくると、
縫い代を自分で考えられるようになります。


次の記事へ
縫い代には、もう少し深い考え方があります。
ただ「1㎝か1.5㎝」と覚えるだけではなく、
理由を理解すると、応用がきくようになります。
次の記事では、縫い代が変わる理由について、
もう少し詳しくお話ししていこうと思います。

また楽しみにしてもらえると嬉しいです。

ではまた♪

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