ちくちくぐし縫いとか、袖山をきれいに整えるとか、アイロンでなじませるとか
あれとかこれとか・・・(-_-;)
袖付けって洋服を作る上で、面倒な作業があれこれあります。
もうやめましょう!
簡単な形から挑戦すれば、大丈夫!
ぐし縫いもアイロンもなし!
もちろん簡単だとは言えません。
形によっては少し工夫がいるし、難易度もぐんと高くなることは確かです。
しかしながら、いつまでも袖付けを避けて
身頃一体型やラグラン(袖が肩から続いて、袖付けなしの形)にたよってばかりはいられません。
今回は、袖付けです(^_^)b
仕組みを簡単に説明し、理解することで
袖付けへの抵抗が少しでもなくなればと期待しています。
袖
地の目の違うもの同士を縫い付ける
布には地の目があります。
縦横斜めなど方向があり、それぞれに特性があることは以前お話ししました。
それぞれを縫い合わせる場合について考えてみます。
- 縦地と縦地ならより簡単
- 縦地と横地ならまだいける
- 横地と横地もまだまだ大丈夫
- バイヤスとだったら?
- バイヤスでもない変速の方向なら?
- 曲線なら?
- さあどうする(-_-;)
袖付けは、それらを全て足したものになります。
袖下はなんとなくうまくいきそうに見えて
急に袖山付近からそれぞれ別の曲線を描いています。
この部分をしっかりと理解し、縫い付けていきましょう。
合い印
たいていの型紙は、このような合い印があります。
前と袖山は通常の合い印、後ろは二重の合い印です。
袖側と身頃側にそれぞれ合い印があり、それを目安に縫い合わせていくのです。
前(‘)袖山(‘)+後ろ(“)
これは全ての洋服に共通のものですので
しっかりとおぼえておきましょう(^_^)b
まずは、この合い印がしっかりとしてあるのか確認します。
袖山
袖山部分を見ていきます。
図のように曲線+曲線を縫い合わせる形となります。
しかも相異なるものどうし・・・
はじめに長さを比べてみます。
袖側の方が長いことがわかります。
この長さの差をいせ込みによって身頃側に入れ込んでいくことで
きれいな袖山ができあがります。
この差が大きければ大きいほど、いせ込み分は多くなり、より難易度は上がります。
袖山も大きくなり、よりフォーマルな形に近づきます。
シャツ・ラフなブラウスなど<きちんとブラウス・ジャケットなど
いせこみとは・・・平面的な布に丸みを付けて立体的にする方法のひとつ。細かくぐし縫いし、または粗めにミシン縫いをして糸を引き、ギャザーがよらないように縮め、スチームアイロンで立体的に形作る方法。weblio辞書より
今回は、このぐし縫い、アイロン処理は使いません。
次に、合い印を合わせてみます。
袖と身頃、双方の地の目が異なる上に、長さも違うのでたるみが出てきます。
以下の図のように、はじめの合い印を合わせた後
それぞれの中央を決め、さらにピンを刺していきます。
次はまたさらにその中央を・・・というように
中央→中央とピンを刺しながら布をなじませていきます。
縫い合わせ
たるみの山は、袖山付近がいちばん大きく袖下にいくに従って小さくなるイメージです。
ここでぐし縫いをしたり、しつけをしたり、アイロンをかけたいところですが、NGです。
⇩
心配だからあれこれやりたい気持ちはわかります。
しかしながら、布は、ぐし縫いしたりあれこれ必要以上に触ることで
どんどん劣化していきます。
さらにアイロンをかけて余計なしわが寄ってしまった場合
もう元には戻せません。
平らな状態に戻してから・・・と頑張っても、一度ついたしわは頑固でなかなかリセットは難しい。
身頃を上に向け、たるみをつぶすように、タックにならないように注意しながら
ゆっくりと縫いすすめていきます。
簡単なものから
簡単なものからはじめましょう。
切り抜いてそのまま使える型紙のフレアーブラウスは、
練習にはとてもいいパターンとなっています。
先日の洋裁講座でも、袖付けほぼ初の受講生のみなさんが
難なくこなしておられました((*^ー゚))
また以前こちらでも書きましたハンドメイドカンパニーのパターンも
袖付けは比較的楽な形でした。
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簡単なものから成功体験を重ね
さらに上にと進んでいくことをオススメします。
次回は、フレアーブラウス~後半をお送りいたします。
気候が変動する今日この頃、また厳しい夏がすぐやってきますよ(-_-;)
しっかり備えていきましょう(*^_^*)
ではまた♪
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